12.小町山自然遊歩道便り

●小町山自然遊歩道の今(2025年5月1日 現在)をお知らせします●

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☆小町山自然遊歩道便り

 このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。

 5月に入り、ここから見下ろす鬼面川沿いのサクラも満開です。しかも、なかなか天気が安定せず、一日置きに晴れたり雨が降ったりで、寒い時も多く、サクラの花もだいぶ長持ちして、まだ散らないところもあります。
 5月10〜11日と、地元の三沢地区の「第48回 三沢春の山野草展」も今年も開催され、ここ小町山自然遊歩道も第2会場になっています。三沢コミセンの会場には、たくさんの山野草の鉢植えが並んでいますが、ここは自生地ですので、どのような状態で花が咲くのかを見ていただきます。
 ただ、今年は大雪の影響で、まだ杉林のなかなどには残雪も多く、遊歩道も滑りやすくなっています。
 ですから、あまり無理をせず、歩道からはみだすことも危険ですから、気を付けてください。参道を歩いただけでも、いろいろな野草を見ることができます。

 さて、ここでは、フクジュソウはほとんどが種をつけ、これからカタクリやキクザキイチゲ、アズマイチゲなどが咲いています。ちょうど、アズマシャクナゲが咲き出して、アカボシシャクナゲもたくさん花芽をつけています。
 本格的な石楠花のシーズンまではもう少しですから、そうなれば、この「小町山自然遊歩道便り」も賑やかになります。

 (今回の写真は、4月26〜30日に撮影しました。)

小野川温泉とサクラ

乙女椿と吾妻山

ユキツバキ

キブシ

アブラチャン

ツノハシバミの雄花と雌花

シラカバの花

クロモジの花

コバイケイソウ

ショウジョウバカマ

ヒマラヤユキノシタ

カタクリ

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※小さな花々も大切に!

 草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
 そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。

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☆小町山自然遊歩道について

 小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
 ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。

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