12.小町山自然遊歩道便り
●小町山自然遊歩道の今(2026年1月1日 現在)をお知らせします●
☆小町山自然遊歩道便り
このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。
新年、明けましておめでとうございます。
今年も、この「小町山自然遊歩道便り」をよろしくお願いいたします。
さて、今の時期は、小町山自然遊歩道は雪が積もり、植物たちはしっかり冬の寒さに耐えています。花もなければ、寒々しい姿しか見ることはできません。
しかし、これから先、もっと雪が積もれば、背の低い植物たちは雪に埋もれて、春まで雪に守られて過ごすことができます。というのも、雪の中は、0℃よりは下がらず、むしろそれよりも風が当たらないのでもっと温度は高いようです。
たとえばシャクナゲなどは、夏の暑さにも弱いのですが、冬の寒さにも弱く、寒風にさらされると枯れてしまうこともあります。しかし、雪のなかにあれば、それを防ぐことができます。だから、高山などでも生きていけるのです。
それと同じで、植物たちも雪で守られていることがあります。
一番困るのが、雪の降る前と雪がとけ始めたころの寒さです。それさえ気を付ければ、冬の防寒対策はほとんど必要ありません。
ただ今年は、ニュースでも取り上げられていますが、冬眠しないクマがいるかもしれないということです。小町山自然遊歩道にもクマハギがあるので、いないとは言い切れません。とにかく気を付けてもダメなときもあるので、入らないにこしたことはありません。
また、下の写真で、「境木」というのがありますが、当地では、ヤマモミジが小苗のときにその枝を丸めておき、それを山林の境の目印にしています。そうすると、ヤマモミジが大きくなると、枝が丸まっていて、すぐわかりますし、後から矯正はできないので、不正はできなくなります。
おそらく、それも山に住む人たちの長年の生活の知恵だと私は思っています。
(今回の写真は、12月28〜30日に撮影しました。)
 小野川温泉の夜明け前 |  凍てつくアズマシャクナゲ |
 凍てつくツバキの葉 |
 日の出と吾妻山 |  ヤマブキの枝に雪 |
 境木のモミジ |
※小さな花々も大切に!
草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。
☆小町山自然遊歩道について
小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。
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