12.小町山自然遊歩道便り

●小町山自然遊歩道の今(2025年7月1日 現在)をお知らせします●

水平線

☆小町山自然遊歩道便り

 このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。

 今日から7月、ということは、1年の半分が過ぎたということで、まさに折り返し点です。
 仙台管区気象台によると、6月14日(土)に東北地方が梅雨入りをしたそうです。これは、東北南部では平年より遅く、東北北部では平年並みだそうで、いずれも昨年と比べ9日早い梅雨入りになりました。
 ところが、梅雨入りしたとたん、晴れ間が多く、気温も上昇し、蒸し暑い日が続きました。それでも、6月下旬は雨が多く、7月に入るとまた高温になるという予報です。
 やはり、今年の夏も異常気象のようです。
 小町山自然遊歩道では、そろそろエゾアジサイが咲き初め、今、クレナイやシチダンカも咲いています。やはり、梅雨のこの時期は、アジサイが似合います。私はカサを差して見に行くのですが、何ヶ所か滑るところがあるので、要注意です。私は長靴を履いて行きます。
 アマギツツジがそろそろ散り始め、シャクナゲなどもほとんど散ってしまい、今、新芽が伸び出しています。今年は花が多かったこともあり、花殻摘みが大変でした。これをしないと、来年の花着きが悪くなります。だから、絶対に必要なんです。そして、花を着かせてくれたお礼肥をします。

 これからの時期は、来年のシャクナゲの花芽が作られるころで、とても大切ですが、これだけはいくら心配しても仕方ありません。
 7月5〜6日は、小野川温泉のほたるまつりのメインイベントがあります。ただ、夜の催しなので、小町山自然遊歩道へは入れませんので、ご理解をいただきたいと思います。

 (今回の写真は、6月26〜28日に撮影しました。)


アマギツツジ

ヤマボウシ

キンシバイ

ドクダミの群落

八重咲きドクダミ

五色ドクダミ

あじさい「七段花」

エゾアジサイ

ヤマオダマキ

オオバギボウシの花

カワラナデシコ

ホタルブクロ

水平線

※小さな花々も大切に!

 草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
 そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。

水平線

☆小町山自然遊歩道について

 小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
 ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。

タイトル画面へ戻る