12.小町山自然遊歩道便り

●小町山自然遊歩道の今(2025年11月15日 現在)をお知らせします●

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☆小町山自然遊歩道便り

 このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。

 11月も半ばになると、毎日が例大祭の準備で忙しくなります。
 すでに神殿前の鉢植えの雪囲いなども終わり、これから大きなシャクナゲや植木の雪囲いが始まりますが、それは例大祭あとになりそうです。
   これらは、毎年の恒例なのですが、この季節はあっという間に過ぎてしまいます。
 最近、市内の小中学校では、インフルエンザが流行っているそうで、学級閉鎖や一部の行事が延期になっているそうです。また、市街地にクマが出没して、とくに学校や幼稚園の近くに出ると、臨時休校になったり、父兄が送り迎えをしなければならず、それなりの負担になっています。
 また、散歩や農作業などにも影響があり、クマ鈴などクマ対策の品も売り切れになっているとか、東北地方はどこも大変です。
 このような非常事態でも、クマがかわいそうだから殺すなとか、人間の活動を制限すべきだとかの話しが伝わってくると、こちらで暮らす人たちの危険を知っているのかと疑ってしまいます。たしかに、高層マンションで暮らし、動物園でしかクマを見たことがない人たちにとっては、現実味がないかもしれません。それでも、ほぼ毎日、クマがニュースで取り上げられていれば、わかりそうなものです。
 今までのクマと、今のクマはまったく違います。
 こちらでは、絵本のクマではなく、牙をむき出しにした本物のクマです。あの鋭い爪を見ただけでも怖いです。
 今のクマ騒動を考えると、9月末から10月にかけて津軽三十三観音札所詣りしたのは、本当によかったと思います。おそらく今ですと、みんなに反対されたような気がします。
 先月は、西吾妻バレーラインに4回ほど行きましたが、本当に紅葉のきれいな日は、新潟からの帰り道の10月24日でした。すでに夕方でしたが、その夕陽が錦平にスポットのように当り、素晴らしい紅葉を演出してくれました。
 まだ、神殿前のシュウメイギクは咲いていますが、これから一段と寒くなると、そろそろ秋の花も少なくなってきます。

 (今回の写真は、11月10〜14日に撮影しました。)


小野川温泉

小町山自然遊歩道への道

小町山の紅葉

石のテーブルセット

ドウタンツツジの紅葉

参道のモミジの紅葉

キンシバイの花

サクラタンナゲンカイの花芽

ムラサキシキブの実

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※小さな花々も大切に!

 草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
 そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。

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☆小町山自然遊歩道について

 小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
 ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。

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