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ここは、シャクナゲが大好きという方のためのホームページ Rhododendrons Home page です。
シャクナゲはツツジ科の植物で、世界中に約850種類ほどの原種があり、その中心はヒマラヤ地域です。
その辺境の地で撮影した写真を目次の『7. Photo』に、そして以前掲載していた写真は『18. Pre-Gallery』に掲載していますので、ぜひご覧下さい。
【更新情報 2024.3.25】
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☆右の写真は、3月22日に小町山自然遊歩道で撮った石のテーブルとイスで、小野川温泉が眼下に見えています。
ここの付近には大株の「アズマシャクナゲ」があり、毎年、たくさんの花を咲かせます。雪の少ないときに花芽を数えたのですが、今年もだいぶ咲きそうで、今から楽しみです。
ここからちょっと上ったところには、山形県山寺の付近から出たアズマシャクナゲで、濃い花色を選抜した株がたくさん植えられていて、これも咲くととてもきれいです。そして、アズマシャクナゲの花が終わると、少しずつ海外の原種シャクナゲが咲き出し、一気に春爛漫になります。
ただ、今年は雪が少なかったこともあり、厳冬期も花芽が顔を出してしまい、寒さで傷められたかもしれないので、少々心配です。
また、原種園の一部は、シャクナゲの枝が折られて持ち帰られたこともあり、現在は侵入禁止にしてありますので、ご了承ください。
☆左の写真は、3月22日に撮った「小町山自然遊歩道への入口付近」です。
こうしてみると、まさに一目瞭然で、昨年とは比べものにならないほど雪は少ないです。やはり暖冬だったようで、日常生活は雪片付けもなく、車で外出しても雪道でスリップなどの心配もなく、とても安心でした。
しかし、植物たちにとっては、雪がないと直接外気温にさらされてしまい、寒さで葉や花芽が傷んでしまいます。山で育つシャクナゲたちは、冬は雪に覆われてしまい、ぬくぬくと春まで過ごすことができます。だから、意外と夏の暑さにも冬の寒さにも弱いのです。
だからシャクナゲの栽培は難しいといわれるのですが、それさえわかって対処できれば、大丈夫のようです。つぼみも少しずつ膨れてきて、花が開き初め、そして閉じてしまうまで、けっこう楽しめます。また、新葉が伸び始めるときの綿毛をかぶったような姿もきれいで、特に裏毛の濃いほどみごとです。
私などは、このときの姿が好きで、たくさんの写真を撮っています。
☆右の写真は、3月14日に撮った「雪のなかのフクジュソウ」です。
このことは前回も書いたのですが、なぜ、このような早春に花開くのかというと、今のこの花の少ない時期に咲けば、競争相手は極端に少ないはずです。たしかに、いつ雪が降るかもしれない気候の厳しさはありますが、太陽の光が射しているときだけ花開き、少しでも曇ると花を閉じ、気候の変化に対応しています。さらに、この花はパラボラアンテナのような光を集めやすい形をしており、温度計で測ってみても花びらの中は暖かいようです。
そして、不思議なことに、フクジュソウはほとんど蜜をつくれないのに昆虫が来てくれるのは、この花の暖かさではないかと言われています。もちろん、この時期は昆虫だって寒いはずです。だからこそ、ときどきフクジュソウの花を訪れ、体を温めているのかもしれません。さらに、この暖かさが種子を成熟させるためにも役立っています。ある方が実験したそうですが、フクジュソウを2つのグループに分け、確実に受粉したことを確認した後で、1つのグループはそのまま花びらを残し、もう1つのグループは花びらをすべて切り落としました。そして種子が成熟するまで観察を続けましたが、花びらがあった方は70%が種子をつくったそうですが、花びらを切り落とされた方は50%しか種子をつくれなかったといいます。ということは、花が太陽の光を集めて昆虫を引き寄せるだけではなく、自分の種子をつくりだすためにも役立っているということになります。そして、この観察でもわかることですが、自家受粉をしないように、メシベが先に成熟し、他の花のオシベの花粉を受粉するようにできていますから、これだって優秀な子孫を残すためにしていることの1つです。
そして、早春に他に先駆けて花を咲かせ、子孫を残し、自らが生きる養分を十分に蓄え、2〜3ヶ月でさっさと地上部を枯らし、冬眠に入ってしまいます。そうすれば、他の植物たちが葉を大きく茂らせるころに無益な競争をすることもありませんし、無駄なエネルギーを使うこともありませんから、フクジュソウの生き方は省エネそのものの生き方でもあります。
このようにフクジュソウの生き方を見てみると、フクジュソウの生き方にも個性があり、見習うべきこともたくさんあります。フクジュソウは、その名の通り、人と争うことを好まない福寿の精神で生きているかのようです。
☆この下から、サーチエンジンGoogleによる検索ができます。ぜひ、利用ください。
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